オーガニックコットン(有機栽培)と通常のコットンの違いを考察する

オーガニックコットン(有機栽培)と通常のコットンの違いを考察する

 オーガニックコットンを取り巻く様々な意見

オーガニックコットンをネットで調べてみると様々な生地がヒットします。

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「肌に優しく、安心です」

という記載もあれば

「実は、原料の段階では、オーガニックコットンも普通のコットンも変わりありません。」

と書かれたサイトも有りました。

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実際はどうなのでしょうか。

オーガニックコットンの良さとは?

先に書かせて頂きますが、オーガニックコットンは少なくと地球・農家さんにはやさしいことは間違いないです。

事実だけ記載しますと、通常のコットンの生産は食品でないということから大量の農薬が使われ、遺伝子組み換えのコットンの割合はインドでは既に90%を上回っています。また、最後に綿の実(コットンボール)を専用の機械でつみとる際に、葉っぱが邪魔なので枯葉剤を多量に散布し葉っぱを落とします。

一方オーガニックコットンは厳正な基準が整備されており、その土地で以前どのような環境で栽培が行われていたかなども含めて審査されます。環境負荷・農家さんへの健康への負荷は小さいです。

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では、私達ユーザーから見たときに、オーガニックコットンの靴下(衣服を含む)とそれ以外は何が異なるのか。

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私の意見は、ふっくら感が違う、です。

要は「遠い国に輸出するために早めに摘んだ青いバナナ」と「完熟で、自然に下に落ちたバナナ」の違いだと私は思います。

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大量生産される農薬等を多く含んだコットンは、早く出荷したいから、大きさが十分になれば、早急に摘まれます。葉っぱが青々した状態でも、枯葉剤で葉っぱを強制的に落とし、コットンボールだけの積みやすい状態を人工的に作ります。

一方、オーガニックコットンは、農薬(枯葉剤)が使えないため、しっかりと時間をかけ、自然に葉っぱが落ちるのを待ちます。その頃には、太陽をいっぱいに浴びて、綿の断面の構造特性である空気層が十分に成長しています。

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組成は変わりません。ただ、綿の繊維構造の発達具合が異なる可能性があります。ただ、実は学術的な論文はまだ書かれていません。未検証なのです。

思えば、対照実験として、「手間隙かかるオーガニックコットン」と「農薬たっぷりの綿」を近い環境で作ってテストするというのは、なかなか難しいことです。「オーガニック」の良さを実証するために、農薬を多く使って土壌も痛めるコットンを作るというのは、矛盾も感じます。

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ですので、バナナの例をイメージしていただいて、後はタイミングがあれば実際に履かれて確かめるのが今の所良いかと思います。私としても、行政と協同して、実際に分析まで行うことができればと思っています。

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 読んで頂き、ありがとうございました。

 

野村ヤスタカ

 

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