糸季が紡いできた10年の靴下物語

2023年4月27日をもちまして、おかげさまで10周年を迎えることができました。

10年前の春、ひこばえが芽を出したばかりのエバーフレッシュと共に、東向商店街のコトモールからならまち高御門にお引越し。

▼ エバーフレッシュ

店名は新たに「 糸季 」となり、スタッフはアラフォーのパートスタッフと20代と大学生のアルバイト。

当時を振り返るとまだ靴下が奈良の産業であることをご存知の方も少なく「なぜ、ならまちに靴下店?」尋ねられることも多く、奈良は靴下の生産が日本一であることを繰り返しお伝えしていたように思います。
そして気軽に来店しオーガニックコッンの肌ざわりや靴下の履き心地など靴下に親しんでもらう為のアイデアをスタッフみんなで出し合ったり、お客様からいただく要望や意見を工場の製造やデザイナーに伝え改良してもらったり、素人スタッフによる日々試行錯誤の店作りだったのを懐かしく思い出します。

いつからでしょうか、お客様から「奈良に来るたびに糸季さんに寄るのを楽しみにしているのよ。」「糸季を目指して来ました。」そんなお言葉をいただくようになり、地元の方も「友人が奈良に来たから連れてきたよ!」さらには通りすがりの方から「奈良は靴下有名やからな〜」と会話する声も聞かれるようになりました。

糸…は、つまり製品であり 製品を通しての心のつながり
季…は、季節を感じながら自然の恵みにつつまれる豊かな暮らし

この10年の歳月、糸季の名のとおりにお客様との触れ合いが続いていることはこの上ない喜びです。若葉だったエバーフレッシュは、天井に届き、毎年花を咲かせ店の守り神となりました。

アルバイトの大学生は、自分の靴下ブランドとショップを立ち上げ、20代のアルバイトは、夢を叶え活躍しています。そして、、アラフォーだったスタッフは、アラフィフとなり、10年前のアクティブさはなくなり、体調や暮らしにもさまざまな変化がありました。時に満身創痍の日もありつつ、お客様との会話を楽しみに店に立ち続けております。

▼スタッフの長男は立派な成人に。



「 靴下は毎日履くものだから 少しでも快適に幸せになれるものを 」

そんな想いで丁寧に作られた靴下をお客様にお届けする場として糸季はこれからも変わらず歩みを続けてまいります。




<10周年の感謝を込めて>

日頃よりご愛顧いただいているお客様へ、奈良ならではで糸季らしい品で感謝をお届けしたいと構想を練り続けていました。


消耗品とも言える靴下という存在。価値観はさまざまですが糸季の靴下は安くはありません。できる限り長くご愛用いただくには手洗いをまず一番におすすめはしていますが、次に洗濯ネットに入れていただくことを推奨しております。
そのこともあって、洗濯ネットで企画進行することで、満場一致。100円ショップでも豊富な品揃えがある洗濯ネット。ファスナーがきちんと締まりきっておらず、洗い終わりに中身が出てくることがしばしば、、。
できる限りダメージを抑えたいことからお茶・だしパックをヒントに試行錯誤の末、店休日などを利用してスタッフの手作業で裁断から縫製まで一枚一枚、心をこめて仕上げました。

さて、生地はどうしようか?折角なので綿100%にこだわりたい、、。ならば奈良ならではというと「 蚊帳生地 」手軽な贈り物やお土産としても人気の髙い蚊帳生地のふきん。通常、ふきんは幾重にも生地を重ねて縫い合わせるため丈夫ですが、はたして洗濯ネットとして活用することが可能なものか?
蚊帳生地の洗濯ネットは市販品よりもダメージは大きくほころびやすいかと思います。洗濯ネットとしては使いにくくなっても、ファスナーがない仕様となっていますのでふきんとしてお掃除など二次利用いただき再び蚊帳生地の良さを実感いただける、環境に配慮した形状になっています。

<株式会社三広織布>

1958年(昭和33年)より奈良の織物産地として三代に渡り生地を製造されている株式会社三広織布さまの生地で縫製することになりました。

先日までNHK「連続テレビ小説 舞いあがれ!」では東大阪・町工場同士のつながりのストーリー。
広陵町でのつながりを広めるべく、生地を使わせていただきました。

またこの三広織布工場見学の様子については特集記事で別途紹介させていただきますね。



<cafe&gallery容>

糸季のご近所<cafe&gallery容>さん
靴下型のクッキーをお作りいただきました。

注文を受けてから泡立てて焼きあげるふわふわのリコッタチーズパンケーキの他、

手作りパニーニもとっても美味しい、糸季スタッフも休憩時間にお邪魔すとこともあるほっとできる町家のお店です。
オーナー様はとっても働き者。ご主人が大病されたときは大変なご苦労があったそう。

今はご主人も復職され、ご夫妻ともに「まだまだがんばるぞー!」と、とてもパワフル。

クッキーをお願いにあがったときにも色々とあたたかいお心遣いをいただきました。

オーナーさまのまごころがこもった優しいクッキー、ほっこりしていただけると嬉しいです。


<シサムコウボウ>

糸季でも根強い人気のSISAMさんのお洋服たちがこのGW期間中には期間限定でいつもより多く並びます。

店頭ディスプレイに飾ってその日のうちに旅立つことも。

「sisam FAIR TRADE」を運営するシサム工房さんは、「フェアトレード」という言葉が一般的になる以前から取り組まれています。ブランド名の「sisam」はアイヌ語で「良き隣人」という意味。「社会貢献」と聞くとちょっぴり身構えてしまいますが、お洋服を纏うことで、遠く離れた国の人々やその土地のことを身近に感じられ、開発途上国の生産者をサポートすることにも繋がります。

糸季の靴下同様、オーガニックコットンのアイテムを中心とした手仕事を感じる魅力的なアイテムが沢山揃いますのでどうぞお楽しみになさってください。

シサムさんではスタッフが描いた糸季にまつわるイラストのオリジナルデザインのラベルコーヒーも作っていただきました。お買い上げ金額によって異なりますがプレゼントいたします。

クッキーとともに心休まる時間になりますように、、。

 ※追記<2023年6月>
プレゼント企画はご好評につき配布終了いたしました。多くのみなさまにご来店いただけましたこと改めて御礼申し上げます。
 ※追記<2023年7月>
オンラインショップでもプレゼント企画!数に限りがございますのでどうぞお早めに!

詳しくは>>こちら
 

そして最後に広陵町の靴下工場からはシルクソックスを5000円以上お買い上げの方にもれなくプレゼント!

10th Anniversaryプレゼント企画、全コンプリートは8,000円以上ご購入の方に限定させていただきます。

一点以上お買い上げの方にはクッキーをお配りいたします。

いずれも数に限りはございます。お早めにお立ち寄りください!