TEKONOKO kogin works POP UP

今年の7月に阪神梅田百貨店POP UPでご一緒したTEKONOKOさん。生まれ故郷の青森県に伝わる「こぎん刺し」の手法を取り入れ、ヨーロッパの香りをプラスした独自の世界観。糸季でもご覧いただけることになりました。細やかな作品是非お手にとってご覧いただけたらと思います。

 

 

TEKONOKO kogin works POPUP >>>   10/22(金)-11/21(日)

 

Embroidery artist [刺繍家]、岩永 早絵さんにお話をお伺いしました

 

ー まず、こぎん刺しとの出会いを教えてください。

幼少期より身近にあるため、隠れた魅力に気がつかないまま30代になった頃、関西の友人に地元青森県弘前のお土産に、こぎん刺しの小銭入れをプレゼントをしたことが、出会いです。 

 

 

ー その後、こぎん刺しの作家になろうと思われたのには何かきっかけなどあったのですか?

友人へプレゼントしてから1年後ぐらいに母が入院。他愛もない会話から母の勧めもあって、こぎん刺しに初挑戦。闘病中の付添い時にトートバックを作ったことがきっかけで、見事にハマりました。その後、母はこの世を去り、一年ほど針を持てない時期があったのですが、友人とのイベント出店を目標に一念発起。2013年から TEKONOKOとして活動始めました。

 

ー デザインに関するインスピレーションの源は?

最初の3年間ぐらいは伝統柄を現代風にアレンジしてました。2017年、わたしの作品を見た大丸神戸店のバイヤーさんよりお声がかかり、pop upに同時出展していた帽子ブランドcoeur(クール)の上田道子さんから帽子とコギン刺しのコラボを提案して頂きました。幾何学文のルーツを調べ、美しいcoeurさんの帽子の為に初めて考えた文様がリリーとアラベスクでした。あとは本を見たインスピレーションが1番多いです。歴史的背景を学び、文様で時代を見る楽しさを知りました。上手くこぎん刺しで伝えたいです。


ー 人との関わりの中で、さまざまな文様と出会い、その歴史的背景や、時代を知ることでそれが創作のエネルギーとなっているのですね。日本と世界のデザインの違いや反対に共通点など、製作過程で気づくことなどありますか?

まず、こぎん刺しは江戸時代、木綿の衣料を着る事が許されてなかった青森県津軽地方の農民の間で保温と補給の為に女性たちの手によって生み出された刺し子刺繍なんです。一段一段目数によって柄が決まります。電気も材料も揃わなかった時代、身近な動植物や風物をモチーフにシンプルに表現されてます。
一方、西洋文様やイスラム美術は宗教の背景が色濃く、同じ動植物でも、装飾が豪華なので、こぎん刺しで表現をすることに一番苦戦しています。

 

 

ー なるほど、農民の生活のためのシンプルなものと、装飾文様では違いは歴然ですね。西洋文様をシンプルな線で表現するのは細部まで考え抜かないとできない技だと思います。最後に今後刺してみたいデザインや、作家としてやってみたいことなどありますか?

今思えば大変だった思います。いざ出来上がってるの見ると、誰が作ったのだろう?と俯瞰的に考えてしまって、しんどかった事は忘れてしまうんです。今まで考えて来たデザインを混ぜて、文様が歩んできた道(時間)を表現できるような大作を作ってみたいと思っています。

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岩永さん、ありがとうございました。

文様が歩んで来た道、TEKONOKOさん独自の視点と繊細な手仕事でどんな道を辿るのかとても楽しみです。

作家さん在店日
10/23(土) 11:00–16:00
11/ 6 (土) 11:00–16:00
11/13(土) 11:00-16:00

Instagram:TEKONOKO

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